みみずく偏書記

◇天気、曇り

関西に行ったときの電車のなかで読んだもう一冊が「みみずく偏書記(ちくま文庫)」、古本エッセイの本です。古本エッセイの中では「偏書記」というタイトル通り、紹介されている本も専門的なものが多く、またかなり批評的な文章もあって私は面白く読みました。

例えば、古本好きには3タイプあって、1)自慢話がしたい人、2)研究者、3)安く本を買うことだけを考えている人、などは強烈な文章ですが、昨今の100円本ばかり買って自慢話をしている「100円頭」のようなことが大流行しているのを見聞きする今、それを30年も前に見抜いて指摘しているのは感心しました。

古本屋が絶滅危機業種といわれる今、こういう硬派の人が古本屋を守ってくれるような気がします。

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