JASRACのように

◇天気、晴れ

今日も比較的暖かく日中の気温は0℃を上回りました、屋根の雪が少し融けて落ちてきています。軒下を歩く時は注意しなくてはいけません。

昨日の日記で紹介した「日本の古本屋壁新聞」のトップ記事は古書組合理事長と国会図書館長の長尾さんの対談記事。長尾氏よると将来の国会図書館は音楽におけるJASRACのようになりたいとのこと。昨年の組合主催のシンポジウムでは長尾氏は書籍をダウンロードするときに薄く広く課金したいとも言っていたのを思い出しました。

電子本の価格は経済的な競争論理からもかなり低価格になることは必至です。そのときに電子本の関係者、作家とかライターとか装丁家とかは生活していけるのか。

現在、電子本に先行しているという音楽の世界で、音楽では生活できないミュージシャンなどが多数生じている状況が出版業界にも迫ってきていること。電子本によって「本の生態系」が崩壊する可能性があるということと思われます。

本屋はもっと状況は深刻、なにしろ電子本は本屋が不要なわけですから。電子本が安く買えるときに、高い紙の新刊本を買ってもらえるだろうか。古本屋はどうするか、とりあえず過去に蓄積された「紙の本」で商売をするしかないのだが、骨董屋みたいになるイメージでしょうか。新着アップ11冊。