本当に儲からない商売

◇天気、晴れ。お彼岸の休日、晴れて暖かいが風が強い一日

決算資料が出来たというメール連絡が税理士さんからきました、わかってはいるのだがきちんとした資料となって見るとなんとささやかな決算だろうかとあらためて思います。

自分は第2の人生を古本屋として楽しんではいるが、これから結婚して子供を育ててという若い世代の人に、「古本屋はなったらどう?楽しいヨ~」などと簡単には言えない、楽しく、そして、やりがいのある商売だが、本当に儲からない商売でもある。

商売というのは、事業をする人とお客様の協力ゲームになる必要があると思うが、たとえば、レストランであれば、おいしいメニューを妥当な価格で提供することで、ファンというかリピーターを獲得して店を維持・継続していく。ファンとなったお客様は好きな店がなくなったら困るということで、そして店を応援するという意味でもそのレストランで食事をすると言ってもよいだろう。

そういう観点で、今、古本屋という商売がなぜシンドイかと考えた場合、古本屋と客が協力ゲームの関係になっていないことが多くなっていることが理由のひとつだと思う。

店頭の均一本しか買わず、店内に入ってもひやかし客で何も買わず値段のチェックだけをして出ていく客、古本の即売会が好きと言って安い本ばかりを漁る人、その安い本さえも最終日に古本屋が値下げをするのを待って買うマナーの悪い客とか。

一方、ため込んだ古本で古本屋を始めるツワモノもいるが、買取に必要な車や倉庫も持たず、即売会では古本屋として売る側にはならず、アマチュア一箱古本市やアマゾンで日銭かせぎ、本を売る努力は一切せず500円均一などと値札さえもつけない乱暴な売り方、そういう営業の努力をしない古本屋が古本商売のイメージというか足を引っているのは心配だ、組合としてはこういう問題の対策を真剣に検討しないと、本当に古本が好きで古本屋を応援したいと思っているお客様がどんどん町の古本屋から離れていくと思う次第。

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