町の農業委員なる人

◇天気、雨から雪、夕方に晴れ間

朝起きると雨。土曜日なのに今日はこの天気で売上は期待できないナと呟きながら店に行って開店。とほぼ同時に雨がボタン雪に変わる。静かな店内で注文本の梱包やアップ作業。

開店してしばらくしてドアが開いたので「いらっしゃいませ」というと、「客ではないのです」というので、顔を見ると先日の追分地区の集会で「町つくり再整備事業」に反対していた人だ。町の農業委員をしていて、追分コロニーの北側の土地はいまだ農地なのに木が生えている、山林に地目を変更しなければいけない、などとよくわからないことを言うので、自分たちは賃借人なので大家さんに聞いておきますとだけ答える。

問題はここから。次にその人が「町作り再整備事業」に反対だとしゃぺりだす。「再整備事業」は無駄使いと言うので、「追分の歴史と文学にふさわしい景観をつくることは社会資本整備であって無駄遣いではないと思う」と言うと、追分は寂しいのが良いのであって堀辰男も寂しい追分が好きでここに居たのだと言いだす始末。挙句のはてに役場にだした手紙というのを出してきて読めという。支離滅裂な手紙で、受け取った役場は返事も出来なかったと想像する。ということでこちらも堪忍袋の緒が切れて店を退出してもらう。

ということで散々のスタートでしたが、そのあとのお客様がコーヒーを注文してくれたり本を買ってくれたりしたので、気分を持ち直しました。夕方になると雪は止んで晴れ間も出たのですがお客さまはなく静か。本の整理に没頭する。新着アップ6冊。