ネット注文は毎日営業

◇天気、快晴

台風一過の快晴です。今日から9月、「通常の木曜日〜日曜日+祝日」に戻って久々の閉店日。しかし、ネット注文は毎日営業ということで、今日も昼から店に行ってネット注文本の対応です。

この夏の営業結果は昨年比微増ということで、景気や天候のことを考えると悪くはなかったと思う一方、このままのペースで1年を終えると、開店3年計画で目標とした最低限の売上水準に届きません。

3年前に信州で古本屋を開業する時に、池袋ジュンク堂での北尾トロ・斉木博司「新世紀書店トークセッション」に行って、田舎の村で古本屋をしているイギリスのヘイオンワイ村の訪問話を聞きました。その時の話によれば、田舎の村の古本屋キーワードは「マザー」と「冬」だそうで、ヘイオンワイ村の中心には古城があり、それが古本屋になっているわけですが、「マザー」とは村の中心となって人をひきつける建物、「冬」とは、販売ができない冬をどう乗り越えるかということでした。

追分コロニーの場合、中仙道の古い民家を再現した建物を借りていて、その建物が「マザー」になります。そして、冬をどうするか?という対応策が「日本の古本屋」でのネット販売です。今のところ、店の売上:ネットの売上=3:1くらいの割合ですが、店の売上は来店数に比例するので急激に増やすことができないことを考えると、ネットの売上をもう少し上げて、店の売上:ネットの売上=4:2くらいをめざすという感じでしょうか。そのためには「日本の古本屋」に登録している古本データ冊数をもっと増さなければいけません。頑張れ!月は東に、日は西へ。

さてその北尾トロ・斉木博司の高遠「本の家」は、先週末に大々的に「フェスティバル」を開催して大盛況だったようです。しかし、こちらも課題はありそう。なにしろ、サーカスのように週末に信州にやってきて大々的なイベントをするのは面白いしエネルギーも感じた一方、ヘイオンワイ型の「「マザー」と「冬」」の話はどうなってしまったのでしょうか?古書組合にも加入せず、東京などから大物の講師と即売会の古本屋などを呼んだようですが、どうも3年前に聞いた話とは路線がだいぶ違っている印象を受けざるをえません。まあ、試行錯誤しながら進むのでしょう。こちらも頑張れ!月は東に、日は西へ。新着アップ6冊