「古書の森 逍遙」

◇天気、曇りのち雨

朝は晴れ間も見えたのですが、昼過ぎから雨。西日本では大雨になっているようで、いよいよ梅雨本番です。古本屋も今日は閑散、しずかな一日でした。

私は会ったことがないのですが古本通にファンの多い黒岩比佐子さんが『古書の森 逍遙----明治・大正・昭和の愛しき雑書たち』(工作舎)という本をだす。関連イベントが神保町などで開催され、関心が高まっています(http://www.kousakusha.co.jp/)。この本はライターである著者が執筆テーマの資料として古書展通いで出会った本の紹介するという内容だそうだ。

黒岩さんは掘り出し型の古本ファンとは違って、ライターという職業からか一定のテーマの本を探して古書展に行く、本が安ければ当然買うでしょうし値段が高ければサイフと相談ということでしょう。自分が古本屋になって思うことは、お客様が関心をもっている本や集めている本については古本屋もお客様から元気をもらってそういう本を仕入れようとするということです。つまり古本の収集というのは古本屋とお客様の協働作業の時がある。

黒岩さんの話を聞いて思うことは、良本をしっかりと買ってくれるお客様がいて、そして古本屋も仕入れを頑張る、そういう関係を大事にしたいということ。黒岩さんはブログによると闘病中であり、早く回復して古書展通いを続けていただきたいと願わざるをえません。新着アップ5冊。