函に入った本

◇天気、晴れ

土曜日ということで昼前に店に行って開店。店内はストーブはついているのですが、店番をしているカウンターが結構寒くて、パネル状の電器暖房機を足元に置いて店番をしました。

今日は吉田健一の本が入荷したのでそのアップ作業をしたのですが、持っていた人がよほど大事にしていたのか極美本。しかもいずれの本も装丁が良く函があって実に雰囲気、これが「ホンモノ」の本という感じです。

昨年の「本のまち・軽井沢」で「トーク」をしていただいた長田弘さんが言っていましたが、この函に入った本というのは日本独特の本のスタイルで、最近は出版社も経営が厳しいからか、あまり函入りの本は見なくなりました。

ここでも「本の生態系」である装丁とか函とかが姿を消しつつあって、そのことはとても残念です。吉田健一の本はさらに文章がすばらしくて、パラパラ見ているとつい引き込まれてしまって仕事がまったく進みません。読むのをグッと我慢して作業を続けました。新着アップ8冊。