社会が負っているコスト

◇天気、曇り

寒いです、店の裏庭の池の水位が気温が寒いと下がり、気温が上がると水位も上がる。不思議な現象ですが、寒いと地中の水が凍って水位が下がると推測しています。

「なぜ、Amazonで本を買わないの?」という記事を昨日の日記で紹介しましたが、私はAmazonの一番の問題は、新刊本であれば郵送料ゼロ、古本であれば1円本に象徴される安売りを戦略としていることだと思っています。

顧客から見ると安売りは「良いこと」と思いがちですが、安売りで街の中小の本屋などの商店がなくなり、地域の賑わいが破壊的に消滅していくような社会が負っているコストがあります。例えで言うと、原発の発電が安いというのに似ていて、原発の廃棄物の処理コスト、あるいは福島の事故のように廃炉の可能性を含めた隠れたコストを勘案すると果たして、本当にAmazonは社会にとって良い会社なのか?というのが疑問です。

このことを理解するのは宇沢弘文の本が勉強になります、入門書としては「自動車の社会的費用(岩波新書)」がお薦めです。倫理性というか、社会性というか、社会的責任(Social Responsibility-SR)」の意識は会社にとって非常に重要ではないでしょうか。

フランスではAmazonの新刊本の郵送料ゼロは法律で禁止されたと聞きます、日本の国会でも同じような法整備を検討して欲しいと思う次第。

新着アップ3冊↓
http://www11.plala.or.jp/colony/new_books.html