コストを社会に転化

◇天気、晴れ

今日は気温が下がって、一時は小雪が舞うときも。

宇沢弘文が「自動車の社会的費用(岩波新書)」で批判したことは、企業がその負担すべき(排気ガスという)コストを社会に転化したことが公害の原因ということであった。クロネコヤマトの問題は結局はアマゾンなどの安売り過剰サービス戦略がその負担すべきコストをヤマトのドライバーに転化していることにあるかと。

経済のわかりにくい点は、この隠れた因果関係が見えないことで、例えばアマゾンだけを見ていれば良いサービスが安く提供されて「いいネ!」という人が多いだろう、しかし、その裏でヤマトがブラック企業化していたわけである。

古本なども同じで「古本は安いのが良い」という「古本ファン」は多い。しかし、その裏で頑張っている古本屋、とくに若い世代の古本屋さんが苦労しているのを見ると、シニア世代などの「古本ファン」が、「均一本」しか買わないなどと言って掘り出しなどの自慢話をしているのを聞くと本当に残念だと思う次第。

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