平成の古本屋が絶滅

◇天気、雨。夕方から台風の風

昨日の「美しい村」コンサートが終わって一息、本の仕事をする一日。台風が来ていることもあって静かな一日でした。

ビル・ゲイツが推薦している本ということで(まだ邦訳がないので)久々に洋書を読んでみた。「Capitalism without Capital」というタイトルで無形資産(Intangible、ソフト・著作権・デザインなど)が経済の実態に与えている影響があまり理解されていないという話。

今はネットの時代、書籍もある意味「無形資産」であり、将来は電子本として著作権の取引になるような気もします。古本屋である我々は、同じようにネットの影響をあまり理解していないかもしれないと思いました。そうであれば有形資産である古本は無くなってしまうのだろうか?と思ったり..

そんな時に、9月の古書店業界紙「全古書連ニュース」9月号が本の山の中から出てきて読んでいると、江戸時代の本屋の話があって、明治になって和本から洋本に移行する過程で江戸の古本屋のほぼ全店が明治20年までに絶滅したという話が載っていました。今年で平成の時代が終わり、新しい時代が始まるわけだが、ネットの時代になって平成の古本屋が絶滅しないよう対策を練るべきという警鐘で文章が終わっていました、恐ろしい話だが、リアルでもある気がします。