人新世とは何か?

◇天気、晴れ

晴れ、少し暖かいような気がします、油断はできないですが..

最近知った言葉で、「人新世」という言葉があります、英語でいうとアンスロポロセーン、つまり人類の世紀みたいな造語です。ということで、「人新世とは何か 地球と人類の時代の思想史(青土社)」を新刊で買って読んでみました。

読んだ感想ですが、結構勉強になりました(本は訳が下手で(スミマセン..)読み辛いところも多々あったのですが..)、世界中で好意的な反響を巻き起こすに値する提案というか、考え方だと思いました。

一言でいうと「人新世」というのは(産業革命の18世紀ころを始点として)地質学的に現在は新しい時代に入っていて、未来から現代の地質を分析するとその前の地質時代完新世といいます(現在まで約2万年続いてきたとされます))と明らかに異なる地質、つまり、二酸化酸素や窒素、そして放射能が検出される地質となっていて、またその影響から、環境的、とくに季候的にも地球は温暖化に向かっていて、その影響から大きな自然災害が起こっており、、また地球上の生物がどんどん絶滅しつつある。

つまり人類が原因となって地球という環境を破壊的に変えつつあるという警告的な概念であり、従って、その概念は単に地質学、エコロジーのような他人事のようなことではなく、社会学的というか、人類学的、あるいは生物学な問題提起でもあり、まさに恐竜が滅んだように、人類も自らの行為で最後は滅ぶ可能性を秘めているという感じでしょうか。「人新世」という概念は、このように多岐にわたる研究を総合して語る必要があり、この本を機会に「人新世」という概念に関することをもう少し勉強したいと思います、関連本も少し集めてみたいと思います。

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