フィランソロピーのニューフロンティア

◇天気、曇りのち雨、夕方は霧

久々に雨、肌寒い一日、夕方には霧がすごくて視界がかなり悪くなるほど、「油や」の看板の電燈が幻想的な雰囲気に。

追分の村起こしを旗印にNPO「油やプロジェクト」の活動が今年で7年になるわけですが、活動をしていてやはり最大の課題はイベントなど活動の資金調達。NPO会費とか寄付、そして補助金に加えて、今年はクラウドファンディングも初めてやってみて一定の成果もあったのですが正直、安定した資金源としては難しいという印象。

そこで最近よく言葉を聞くようになった「社会インパクト投資」ということをもう少し勉強をしてみようということで、「フィランソロピーのニューフロンティア(ミネルヴァ書房)」を買って読んでみました。資本主義の世の中では、お金は儲かるところへ流れるわけだが、その儲かるフロンティアがもう無くなっている、そこで発想の大逆転ではないですが、儲からないところにお金を持ってきてそこに経済のフロンティアを見つけようというのが新しいフィランソロピーの考え方です。

フィランソロピーのニューフロンティア」では、いくら儲かりますヨ、という儲け優先の話し方ではなく、こういう社会に役立つ活動を考えています、あなたのお金を投資してください、そうすれば社会が良くなるし、あなたのお金も有効に使えるし、かつ、うまくいけばそこそこの利回りもありますヨ、みたいな社会貢献と利回りのバランスを取るという話し方になります、これは興味深い動きだと思います。

今、儲け優先で貧富の差が拡大し、その副作用で経済が停滞するなかで、庶民が「豊かに」暮らすには、社会的インパクトをもっと考えたいというか考えるべきではないか、自分としてはNPO「油やプロジェクト」でも、単に寄付とか補助金をあてにするだけでなく、地域に具体的な社会インパクトをアピールすることで資金源を確保していけないだろうか、と思った次第です。