草ひばり

◇天気、朝は雨。昼から快晴に。

昨日の夕方降り始めた雨が今朝まで続いている。山小屋の周りの木の伐採は昨日1日では終わらず、朝9時前に職人さんたちがやってくる。伐採した木は薪で使えるくらいの長さに切ってもらうのだが、その量が半端でない。簡単な薪置き場を山小屋の玄関前に作ってもらうことにする。

12時前に店に行き開店、「きのこ祭り」がある3連休前の金曜日だが人の気配はまったくない。本の整理をしている時、昭和25年の立原道造全集に古い新聞のコラムがはさんであるのを見つける。福永武彦のコラムだ。立原道造の詩「のちのおもいに」なかの「草ひばり」というのが秋になるとずっと鳴いている虫というのを初めて知りました。

夢はいつもかえって行った 山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへった午さがりの林道を
立原道造「のちのおもいに」)

今日の追分の午さがりはほんとうに草ひばりの声がづっと聞こえて「しづまりかへっていました」。夕方、暗くなってから買取りのお客さまが。SFマガジンを創刊号から10年分買取りました。これは今月からはじめる「日本の古本屋」に登録してみよう。山小屋の周りの木の伐採は今日も終わらなかったようだ、作業をしているKさんから夜電話があり、来週以降にもう1〜2日必要とのことです。新着アップ8冊。