一年でもっとも良い季節

◇天気、快晴。

今朝は寝坊、昨日の東京行きの疲れがまだ残っている。山小屋から見える浅間山の噴煙はきょうもモクモクで、最近2〜3日は火山の活動レベルが上がっているのではないか。明日の朝、軽井沢町では火山の避難訓練があるそうだ。

遅い朝食を食べた後、店に行って先週末の買取本の整理。段ボール箱で10箱くらいはあるのだが、かなり状態が悪いのと、60−70年代の社会主義系の本を含む批評・エッセイ本が多く、その本の山を見ていると、60−70年代はそういう時代だったのだという思いと、今から振り返るとなぜ社会が革命という概念にそれほど熱狂したのかが不思議なくらいだ。ただし、マルクスの本そのものは経済本として十分面白いのと、そのほか信州本を何冊か助け出して、残りは資源ゴミに。今日はこの作業で一日が終わりました。

夜、ブログ散歩をしていると、昨日行った早稲田の古書現世の向井さんがブログで当方の11月22日のイベントを紹介してくれている。大人(たいじん)向井さんのおもいやりと配慮の深さにただただ頭が下がるばかり。

その11月22日のイベントですが、どうしてその日にイベントを企画する気になったかと言いますと、軽井沢が本当に良い季節となるのは、観光客がいなくなるこの11月の晩秋だからです。軽井沢の観光シーズンというのは11月3日の文化の日まででほぼ終わります。というのは、軽井沢が基本的には避暑地であるということと、紅葉がその頃にピークを過ぎるという理由からです。

しかし、観光シーズンが終わった11月は渋滞もなくなり、東京のような人ごみもない静かな季節。カラマツの落葉を踏みながら散歩したりしますと本当に心が落ち着くすばらしい季節です。空気も透明になり、夜になると星空が見事。あの福永武彦がミステリーを読みふけった静寂な夜は読書に最高です。都会の古本市なども一段落するこの季節、そして追分が一年でもっとも良い季節に、ぜひ遠方からも「追分コロニー」に来てほしいというふうに思ったのでした。この勤労感謝の週末には、今年だけに限らず来年以降もなんらかのイベントを発展させながら企画していきたいと考えています。ぜひ、この機会に追分への旅行などを検討してもらえれば幸いです。以上宣伝でした。新着アップ6冊。