悪本は良本を駆逐する

◇天気、快晴

晴れて気持ちの良い朝です。今日は木曜日なので開店日。少しパソコン作業をした後、昼前に店に行って開店。しかし、ウグイスやホオジロの声は良く聞こえる静かな一日でした。一人のお客様がこの日記を読んでいるようで、小布施町一箱古本市に参加申し込みです。まだ何も決まっていないのですが(笑)。3時頃ゴンザさんがチラシを持ってきてくれる、週末にロックコンサートと朗読会をするそうです。

夕方まで本の整理をしていると一通のメールが。「大日本印刷ブックオフに出資した理由」というインタビュー記事(http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090616/197761/?P=3)の中で「追分コロニー」の名前が出ているという。どうもこのインタビューの方が店に来てくれたみたいです。

早速記事を全部読みました。出版・そして本の流通は戦国時代という感じです。その中で大日本印刷が動き出したということでしょうか。私が普段から思っていることは、資本的な拡大路線は本の質の低下を招く破滅への道だということ。「中国製餃子」とか「生産地の偽装」と本質的に同じ問題です。

悪本は良本を駆逐するという経済法則があるので、量的な拡大による本の質の悪化は本の将来に致命傷です。大事なことは、出版で言えば良い本を出版すること。図書館は司書がしっかり本をセレクトすること。取次と新刊本屋は良い本をフィルターして店に並べること、そうすれば返品は少なくなるはず。古本屋も同じです、良い本をお客様から高く買い取って、本棚を丁寧に作ること。古本を均一値段でダンピングする古本屋などは、お客様から相手にされなくなると思います。現実は経済の法則が支配していて100円均一が大人気ですが、本の文化を守る気概を持って粘り強く行こう。新着アップ12冊。