「滅亡か復権か」の感想(3)

◇天気、雨

春の陽気は一日も続きませんでした、今日は冷たい雨。しかし、明日の天気予報は晴れ、ということで明日の「アースディin佐久」の準備に注力する一日でした。ちなみに「アースディin佐久」は私が出店して、追分の店番は店主がします。「佐久」も「追分」もよろしくお願いします。

「滅亡か復権か」の感想の3回目は、国立情報学研究所(NII)の高野さんのお話。NIIが運営する「Webcat Plus」や「JIMBOU(BOOK TOWN じんぼう) 」で、連想検索という方式で情報を探すやり方を画面を使っての説明していただきましたが面白かったです。

面白いというのは、古本屋の棚もこの連想検索と似ているからです。というのは、古本屋は似たような本を適当に本棚に置くことが多いのですが、そのことにより古本屋で本を探すお客様は、知らない関連本に出会うということがよくあります。新刊本屋は出版社ごとや、ジャンルごとに本棚を作っていますので、本を探しやすい(検索しやすい)のですが、その半面、知らない本は検索できないのと同様に、発見のような出会いの機会が少なくなります。

私自身は古本屋の最大の魅力はこの出会い機能だと思っているのですが、高野先生の連想検索に負けないようにしなくてはいけないと思いました。

以上、3日連続でこの日記に「滅亡か復権か」の感想を書きましたが、デジタル本=黒船の登場によってこれからの数年は古本屋にとってもはたいへんです。10年後の古書組合100周年を無事に迎えるためにも生き残りをかけて知恵を絞る必要があることは間違いありません。新着アップ5冊