プレミアムは2割くらいまで

◇天気、晴れ

台風が去ってからは好天が続いています。さて昨日の日記で「ホンモノ」の話をしました、もう少し補足します。

100円均一本の問題はこの日記では過去にも取り上げていますが、それはこの「古本デフレ」の問題が現在の日本の古本業界の最大の問題と考えているからです(ちなみに世界の古本はもう少し値段は高いです)。

昨日の日記で「少し高くても良い本が欲しい」というニーズがあると書きましたが、そのニーズに応えるのは結構難しい、というのはどんなに良い本が欲しいといっても、たとえば500円の本を倍の1000円とすれば、やはり値段が高いということで売れません。

エコロジーの専門家が言っていましたが、良いものを買ってもらうにしても価格のプレミアムは2割くらいまでという研究結果があるそうです。安売りの本が500円であれば良本の値段は600円くらいという感じです。

もうひとつ例をいうと、町の肉やさんでのおいしいコロッケが100円、スーパーの大量生産コロッケが50円と言われれば、やはり50円が売れるわけです。あれほど問題になった中国餃子問題も結局、今は忘れられて中国餃子は買われています、はやり安い価格には「安全な餃子」は値段で勝てないわけです。

古本でも古本屋が良い本をいくら揃えても、店頭の100円均一には簡単には勝てないということになります。さてどうするか..新着アップ8冊