「高原古本市」4日目

◇天気、晴れ

ここ数日蒸し暑いという感じだったのですが、今日は高原らしい風が吹いて浅間山も綺麗に見えました。昨夜は雷雨もなく夜は立原道造が詩に歌ったクサヒバリという虫の音も聞こえました。

ようやく「納涼」と言ってもよい「高原古本市」4日目です。今日は火曜日の平日で少し売上を心配したのですが来場のお客様はまずまずでした。

さて「高原古本市」は将来の倶楽部的活動を意識した試みと昨日の日記で書きました。なぜそう思うのか?

私の感じでは日本はだいたい5〜10年遅れくらいで英米の後を追っかけていると思います。ロンドンに最後に行ったのが3年前、NYが4年前ですが、誰でも入れる古本屋というのは数軒だけでした。

一方、アポイントオンリーの店は結構新聞などに広告を出していました。そういう店はだいたい何らかの専門を謳っていました。ニューヨークで店頭均一があったのはあの有名なストランドくらい、ロンドンのチャリングクロスの均一は日本円で300円〜500円くらい、安くありません。

資本主義の先進国であるアメリカやイギリスでは、中小の古本屋は競争でほぼ絶滅したと想像します。競争で生き残ったのは一定の顧客の支持を得たアポイントオンリーの専門店なのではないか、と思うわけです。

そうであれば同じことは5〜10年遅れくらいで日本にも起こるはずで、まさにそういう淘汰で店売りの古本屋がどんどん閉店している一方、ネット販売の古本屋が増えているのが日本の古本屋の現状ではないでしょうか。しかし、そのネット販売の古本屋も強烈な値引き競争で淘汰が進むでしょう。

先日の『日経新聞せどり」で稼ぐ人々』の記事の最後に次の記述があります。

「アマゾンは8月に商品の保管・発送を代行するサービスの手数料を現在の2倍ほどに引き上げる計画..ブックオフも粗利率をあげるためとの理由で「セールを減らす」と宣言した..

日本で今、即売会などで安売りをしている古本屋さんもいるのですが、どこまで続くか..できれば皆が生き残ってほしいので、自虐的な安売りは止めた方が良いと思うのですが..新着アップ7冊