マナーが悪化

◇天気、晴れ

日曜日です、「油や」と「古本屋」の帳場を店主と自分とで分担して店番しました。今日も追分は結構賑やかでしたが、さすがに日曜日で夕方には静かになりました。

昨日の日記でお客様が買ってくれるので店が頑張る相互関係のことを書きました。が、今の世の中はデフレが深刻で、なんでも安くないと売れない、そして店の方は安売りに消耗して閉店という悪循環が続いています。

特に古本の場合は事態は相当深刻です。本で違法行為と言えば「万引き」ですが、「万引き」以外はなんでもありというくらい古本屋でのマナーが悪化しています。

古本屋に入って何も買わない「古本浴」とか、ビームという兵器を使ったセドリ、アマゾンなどで値下げ競争などが横行しています。とあるブログで古本屋さんとおもわれる人と、セドリ屋さんが激しいやりとりをしているのを見ました。

私はセドリ自体は目利きとして本をセレクトする行為ですから悪いことだとは思いません。問題はセドリの目的が「本」ではなく「こずかい稼ぎ」にあることでしょうか。「こずかい稼ぎ」が目的の人は、当然のことながら本は安い方が良いと言います。

古本屋は当然商売であり、古本を売って生活をしていかなければいけないのですが、「カネ儲け」でギラギラした古本屋さんは珍しいと思います、本が好きで古本屋をやっていて、安く買えたとか自慢したりしませんし、簡単に値段をまけたりします。ビジネスとしては失格のような人が多い。

従って「こずかい稼ぎ」で古本屋巡りをするような人と古本屋さんとは、持ちつ持たれつの関係など出来るわけがありません。本が好きならばいくらで買ったとかは一旦忘れて、古本屋さん巡りで本との出会いをまずは楽しんでもらいたいものです。新着アップ5冊