誤解されているイメージ

◇天気、曇り

昨日の雪がまだ地面に残っています、夜はマイナス7−8℃くらいまで下がり日中の最高気温も零度前後です。明日は雪も降るという予報ですので12月としてはかなりの寒波到来でしょう。

そんな寒さの中を店を開けたのですがお客様は限りなく少なく本の整理に注力する一日でした。夜にサッカーの試合を見ていると雪が降っていましたが、明日は市場に行く予定ですので朝の雪が少し心配です。

さて毎晩少しずつ読んでいる「古本の雑誌」ですがほぼ2/3くらいのところまでやってきました。いくつか興味深い文章があるのですが、そのひとつが「古書ほうろう」さんの文章です。

古本屋の誤解されているイメージとして、「本に詳しい」古本屋店主(店番をしながらのんびりと本を読んでいる)が本をセレクトして本棚を作っているというイメージがあります。「古書ほうろう」さんはそれが違うと言います。

では実態はどうかというとは古本屋は買取などで仕入れた本を受動的に本棚に並べているわけで、積極的に本をセレクトしているのはお客様であるということです。

たしかに古本屋がセレクトするようなこと、特に市場で本を仕入れる時に本を選ぶ側面もありますが、その市場に出てくる本もやはりお客様の蔵書が古本屋によって市場に持ち込まれるわけですからお客様が一義的に本をセレクトしているわけです。

良く考えてみれば、一人の人間が読む本の数というのはしれているわけであり、どんなに本をよく読む古本屋がいたとしてもその数には限界があるわけです。そういうわけで古本屋の面白さというのは、誤解されているイメージのように一人の古本屋がよく本を知っているからではなく、多数の読書人が読んだ本が古本屋に集まってくることにあるのだと思います。

今日の新着アップは、明日の市場の準備で出来ませんでした。