同時代で書くものは面白いのではないか

◇天気、晴れ

10月ももう後半だが、どうも今年の紅葉は遅くて台風の塩害みたいな影響かもしれません。しかし、ドウダンツツジやカエデなどはようやくですが真っ赤に紅葉してきています。

月曜日に東京の市場に行く車の中でNHKラジオ「すっぴん!インタビュー」を聞いたのですが、ゲストが芥川賞作家の平野啓一郎さん、テーマが読者と時代を共有したいということで、なかなかのトークでした。やはり作家というのは同時代をどう表現するかということが大事だということで、先日講演会で聞いた池澤夏樹さんの文学全集を編集したときの考え方も同じでした。

古本屋をしていると、古本が売れない、とくに小説が売れないという話になるのだが、その理由はやはり昔の小説、とくに日本の私小説が現代という時代においてある意味、普遍性を失っている、したがって、読んで面白くない、というような感じかと思うのですが、逆に、平野啓一郎さんのように現代の小説家が同時代で書くものは面白いのではないか、古本ではなく、新刊を読んでみようかという気持ちになりました。

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