アマゾンで本を空(カラ)売り

◇天気、快晴。

今日も快晴。今日はまず買取で一日がスタート。昨日、旧軽井沢の「せせらぎの森」の別荘の人から電話があったのです。「せせらぎの森」というのは、旧軽井沢のテニスコートから室生犀星記念館から少し坂を登ったところで、行くのは今日が初めて。お宅に着いて早速見させて頂いた本は、残念ながら湿気とカビがあって買取は無理ということが判明。軽井沢は非常に湿気の多いところでちゃんと管理しないと本はすぐダメになってしまうのです。

店に戻ると元上司の人が訪ねてきてくれたとのこと、会えなかったのは残念。店番を店主と交替して夕方まで本の整理など。今日は、ゆっくりと古本屋で時間を過ごして富士正晴の大阪エッセイ本を買ってくれたお客様が印象に残りました。

まったく上記とは関係ない話で最近知ったのですが、アマゾンで本を空(カラ)売りするという手口が拡大しているとのこと。どういう手口かというと、古本を持っていなくとも、レア本を「日本の古本屋」で選んで、その本を買わずにアマゾンで値段を大きく釣り上げてまずアップする。アマゾンで本を見つけた人は、「日本の古本屋」を知らずにすぐ発注する人が少なからずいて、もしアマゾンから注文がくれば、本を空売りをしている人は、アマゾンの注文を見てから「日本の古本屋」でその本を買ってアマゾンの客に送付するという手口だそうです。

この方法だと家が本で溢れかえることもなく、右から左へパソコンを操作するだけで利益が得られるわけです。まるで株や不動産のブローカーみたい。いまや古本は株式市場と同じ投機の対象ということです。古本屋が少しでも値段を安くしてお客様に喜んでもらおうとしても、このような古本ブローカーにさらわれてしまうだけというということみたい。よく古本屋にスキがあるとかないとかいいますが、あってもなくてもあっという間にスキはなくなってしまうのです。道にお金が落ちていたらすぐ拾われてしまって道にはお金が落ちていないように。ブックオフもアマゾンのマーケットプレースができてからグ〜とスキがなくなったと聞きます。新着アップ12冊。