単独では存続できない

◇天気、晴れ

市場に行った翌日ということで少し寝坊。今日は寒さが戻ってきました、屋根の雪がここ2〜3日で融けていたのがまた凍って軒下がスケートリンク状態で危険です。

昨日、古書組合のパンフと組合の市場の効用について書きました。一言で言えば、古本屋というのは(市場がなければ)単独では存続できないということかと。ある一定の数より古本屋が減ると、「市場」が維持できなくなり「古本屋の生態系」が一気に崩壊し、古本屋が絶滅する可能性があります。

古本屋名簿古通手帖2011」によると「日本の古本屋」組合員は約2200店。そのうち高齢などを理由に営業していない店が約200店、ネット専門(=無店舗)が約3割の600店と聞いていますので、アクティブな店舗は全国で約1400店。ちなみに、その約2/3は東京、名古屋、関西、福岡などの都会に集中していて、地方の古本屋は激減しています。

一方、「ブックオフ」は900店以上ありますので、「日本の古本屋」と「ブックオフ」の店数がこのままの勢いだと逆転するのは可能性が出てきています。「古本屋の生態系」の砂漠化が相当進んでいるといってよい状況か。

「日本の古本屋」の強みは、本を知っている古書店主が集まる「組合の市場」です。そこで大量の本から良本のフィルターがかけられる。「ブックオフ」はそういう意味で古本屋ではないわけです。そういう理由から古書組合はブックオフの存在を軽視してきたかもしれませんが、ここにきて組合が漸く危機感をもって自分たちのアピールをし始めたことは大事なことと思います。新着アップ6冊