概念を共有しない

◇天気、晴れ

雨が2日間続いたのですが今日は秋晴れの素晴らしい一日になりました。しかし、追分は静かでした。今日は買取のお客様が一人だけ、売り上げはゼロでした。

昨夜は10月6日に行われた「長田弘さんの講演会」の記録DVDを見ました。講演は質問時間を含めて2時間半で休憩なし、長田さんタフです。

講演会は「本と出合う」というテーマで、乱暴ですが一言でまとめれば「本を読む機会が減ったことで社会が共有していた(コモン)概念が失れつつある」と言う危機感の話でした。

なぜ危機かというと、人が概念を共有しないために、アレかコレかの選択となって相互理解ができない社会になる、つまり争いの多い社会ということでしょうか、あるいは寛容性のない社会といってもよいかもしれません。

「本の文化」は経済的な要因(デフレと不況)、そしてインターネットの普及によって、かなり危機的な状況にあると思います。ネットの弊害についても長田さんは具体的に説明してくれて非常にわかりやすかったです。(ウンベルト・エーコが言っていたのと同じ、機械の限界と質の低下の話です)

自分は古本屋をしているので少しでも多くの人が本に出会えるように、頑張って古本屋を続けていきたいと思わずにはいられません。

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