「つつんで、ひらいて」

◇天気、晴れ 庭にフキノトウが出始めています、春まじか。

スミマセン、前回更新から1か月が経ってしまいました。世間はコロナで大変ですが、追分は静か、春からの「油や」オープンに向けてイベントの確認とチラシの準備作業でどたばたやっています。そんな中、2月は3つ映画を見ました!「パラサイト」「1917」、そして「つつんで、ひらいて」。

「つつんで、ひらいて」は「装丁家菊地信義と本をつくる人々のドキュメンタリー」ということで古本屋としては見逃せない映画です。書店で平積みされた本は別にしてほとんどの本は背表紙しかみえないわけですから、新刊本を買う時に本の装丁を意識して買う人がどれくらいいるのか、あまりいないように思えます。
一方、古本の世界では装丁ファンは結構いると思います、カバー・帯・色・作り・挿画などを含めた本全体の雰囲気というか佇まいが生き残っていく古本の重要なファクターと言ってもよいでしょう。
ネット時代の到来で電子本になると装丁はなくなって、本は読むだけのコンテンツだけになってしまうわけですが、紙の本は装丁があって本全体の感触が読む楽しさがあり、直観的な意見ですが、私が紙の本はなくならないと思う所以です。コンテンツが重要な科学系の論文とか時事ものは電子本の方が良いかもしれませんが、人文系の本は紙の本が優位だと思います。ということで本好きの方には、本の製造過程や編集の風景などもあって、お薦めの映画です。

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