古本は磨くと光る

◇天気、雨

朝から土砂降りの雨です。激しい雨音を聞きながらパソコン作業で一日をスタート。昼前に店主が確定申告のための住基ネット登録で軽井沢町役場へ。そのあと久々に役場の前の丸屋食堂でランチ、店主はてんぷら蕎麦、自分は親子丼。

午後はずっと本の整理。本を線引がないかとか、ヤケ・シミ・イタミなどの状態を確認しながら一冊ずつ掃除して値段を鉛筆でつけていく作業。古本は磨くと光るような感じがあって嫌いな作業ではないのだが、いかんせん生産性がまったく低いのが、われながら問題だと思う。1時間作業して時には10冊とかぐらいしか進まないときもあります。しかし、古本屋の仕事は、古本を自分のフィルターで本棚に編集することだと思うので、ただコツコツと作業を続けるのみ。商売として成り立つかどうかは、お客様がその編集した本棚を評価してくれるかどうかだが、そんなことを気にしていても仕方ないので、気楽に作業をいつも楽しんでいます。

夜、山小屋に戻って食事をしながらNHKの特報首都圏というのを見ていると、西友イトーヨーカドー・イオンで安売り競争が激化している特集。お互いに消耗戦を仕掛けているみたい。

古本業界でもブなどの新古本屋が半額セールスや、均一安売りセールスの頻度を増やしているが、組合加入の古本屋でも安く仕入れた雑本から売れそうな本だけを目録やネット販売用などで抜いて、残りを均一本として掃除もせず値札も付けず100円〜200円で大量に投げ売りしている古本屋もいる。少し前までは均一棚と言えば、古本屋の前に小さな棚で自分の苦手な分野の本などを店に来てくれるお客様にサービスとして安く売っていたのが、最近は規模も大きく乱暴な安売りがあらわれてきている。安売りというのは付加価値をつけたり生産性を上げて売上を伸ばす努力ではなく、単にシェアの奪い合いなので心配です。新着アップ7冊。