独占禁止法関連でふたつのニュース

◇天気、快晴

昨日とうってかわって気持ちのよい快晴の一日。月曜日に仕入で留守にした分のたまった仕事を片付ける一日ということで、メール返信+車の荷物を店に運び込み+梱包作業、そして買った本の整理など。夕方、地元の人が店に来てくれて中軽井沢の図書館計画などで情報交換。

昨日、独占禁止法関連でふたつのニュースがありました。ひとつは、朝日新聞・朝刊の一面に「出版社10社が「責任販売制」に乗り出した」という記事(http://www.asahi.com/national/update/0622/TKY200906210201.html?ref=any)。もうひとつはセブンイレブンが弁当の値下げ販売を認めないことへの業務改善命令のニュース。

出版物が独禁法の例外として自由価格を制限しているのがビジネスの大きな障害になっているのに対して、セブンイレブンの弁当は会社が独禁法に違反してまでも値下げを認めない方がビジネスのためになると考えているという対照的なニュースです。

本屋の場合、価格を自由に設定できないため返品が増えて出版社が困るのに対して、セブンイレブンの弁当は、売れ残りは返品ができないので加盟店が損をするという話です。解決策は中庸にあって、自由価格を認めた上で売れ残りのコストを本屋と出版社、あるいはセブンイレブンの本社と加盟店が応分に負担するということでしょうか。

セブンイレブンは廃棄分のコスト15%を負担する(ということは店の負担が85%)と報道されていましたが、本の場合は、買取価格(いわゆる正味)が6割くらいがフェアな気がします。そうなればブックオフのような半値本とか、アマゾンの1円本にも対抗できる道を開くような気がします。このニュースは頭の訓練に役立つと思いました。新着アップ9冊。