「海から見た日本の防衛 : 対島海峡の戦史に学ぶ <PHP新書>」を読了

「海から見た日本の防衛 : 対島海峡の戦史に学ぶ <PHP新書>」を読了。タイトルにひかれて読んでみました~
日本の防衛というときに本土で戦争をしたのが蒙古襲来の壱岐対馬・九州、太平洋戦争のときの沖縄が歴史ですが、いずれも非戦闘員である住民(壱岐対馬、沖縄)の犠牲は多大であった..台湾有事となれば、集団自衛権ということで基地のある沖縄は空爆を受けるなどの可能性もある。この問題、どう考えたらよいのだろうか..
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「市民の反抗(ソロー、岩波文庫)」を読了

◇天気、晴れ。寒い日が続きます。先週は霧氷とダイヤモンドダストを見ました。
1月は「追分コロニー」の決算月。ここ1週間ほど伝票の整理の毎日でしたがなんとか銀行に最後の入出金を完了しました、ヘトヘトです。毎年思うのですが、もう少し普段から経理作業をしていればよいのですが..
そんな1月最終週でしたが「市民の反抗(ソロー、岩波文庫)」を読了、先日はグレタさんのドキュメンタリー映画も見て、微力ですが開発行為で劣化が進む軽井沢町の自然を守る発言+行動をしたいと思っています。
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環境ということで..

◇天気、曇り。日中でも氷点下、寒いです..
「破壊の伝統(講談社学術文庫)」を読了、この本の初版は1974年(ローマクラブが話題になった時代..)、学術文庫になったのが1992年(エコロジーがブームとなっていく時代..)という古本です。気候変動の関心からパラパラと読み始めたのですが、予想以上に最近の気候変動の課題を考える観点からも内容が濃くて、新年をまたいでようやく読了。
(乱暴ですが)一言でまとめると、「昨今の気候変動問題は西洋、つまり科学とか進歩とか資本主義という西洋思想の根本的な問題というか欠陥である」という西洋文化批評みたいなことを歴史的な具体例と代表的な文献、思想家などをあげながら指摘している本です。
「西洋」対「東洋」というのはよくある文明論の図式ですが、気候変動問題の観点から西洋的な思想を一旦カッコに入れて、イスラムやアシア的な観点から再思考するというのも面白いのではないかと改めて感じた次第。と同時に、イスラム的なこと、アジア的なことをもっと勉強しなくてはとも痛感。
先日、グレタさんのドキュメンタリー映画を見て、環境ということで自分にも何かできないかと年初でもあり思う次第、どこまで行動できるか自分でも自信はないですが、とりあえずつぶやきます。
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あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!
昨春に軽井沢町から「すこやかお出かけ利用券」というのを支給され、私も高齢者になったかと感慨深く思ったのですが、そのあとワクチンも高齢者ということで優遇されてなんか申し訳なく感じたり..
ということで今年から老人力で頑張って行く宣言です、老人は嫌なことをせず、好きなこと、楽しいことだけをするのだ~、と言ったら、「今までもそうじゃないの?」とつっこまれそうですが、皆さまと楽しく時間を過ごせたらと思っています。
「追分コロニー」は明日から今年の営業スタートです、冬季も雪などひどくなければ定休日(火・水)以外はやっています、土・日は喫茶(ブックカフェ)もやっています、店内は薪ストーブつけて暖かくしていますので、近くに来られることあればぜひお立ち寄りください。「悠々として急げ」、今年もよろしくお付き合いお願い致します。
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蓼科の親湯温泉というところ

◇天気、晴れ。
年末で結構忙しく過ごしているのですが「忙中閑あり」、蓼科の親湯温泉というところに行ってきました~。いつもの秘湯の宿シリーズではなく、(5階建ての)中規模のホテルですが本棚のあるロビーラウンジを売りにしているということとで一泊2日の休養旅です。
その本棚ロビーですが圧巻でした、とくにみすず書房の本が壁一面にあるみすずラウンジというBARラウンジ、そして岩波文庫がほぼ全冊あるという岩波回廊は迫力ありました。
みすず書房の本とか岩波文庫の本は本好きでもなかなか簡単には読めない本が多いです、山登りでいうと槍ヶ岳に登山をする感じでしょうか、古本屋の自分も「みすず書房」や「岩波文庫」をいったいどれだけ読んだかと問われると返答に困るのですが..「油や」にも岩波文庫のコーナーはありますが、読書の上級者向けでなかなか売れないのは致し方ありません。
にもかかわらず温泉のあとでこのラウンジで一杯という人の姿が結構あって、本は落ち着いた雰囲気をつくる最強のオーナメントだとも思いました。私も本棚を温泉のあとでチェックしたのですが、人文書や全集なども多く、ジャンルも幅広く多様性あってちょっとした図書館や、街中の本屋などよりは選書ははるかに頑張っていると思いました。食事も地元食材と信州ワインや地酒あっておいしかったです、料金もサイフにやさしい値段、館内もリノベーションされて綺麗、経営が頑張っている印象で蓼科に行く人はお薦めします。
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私小説的な貧乏症から脱却してほしい

◇天気、晴れ。朝晩の気温は氷点下、氷がはるようになりました。

今住んでいるのは信州ですが自分の実家は関西、関西に帰ったのはもうコロナ前の3年前、ちょうど統一地方選をやっていて阪急の西宮北口駅に降りると「維新」の候補者が「身を切る改革」という言葉を連呼していたのが耳に残っています。こういうキャッチは関西人には受けるだろうな、と思ったのは、古本の世界でも、「100円本しか頭にない」古本好き(いわゆる100円頭)が関西地域を席巻していたからです。それで「維新」は大阪だけでなく、兵庫、京都などにも進出するだろうなと思った次第。今回の衆議院選挙でその流れがはっきりしたなというのが印象です。

維新はこれから京都にも候補者を擁立すると報道されています、そうなればかなりの得票を得るのではないだろうか。なにしろブログやtwitterSNSなどで「これは100円、あれは300円..」などと安く買った古本の自慢をする人は京都に特に多いような気がするから。

大阪、そして関西はもとは商売の町、商人気質があって知恵と努力で頑張る土地柄であったのが、いつのまにか私小説の貧乏自慢のような地域になってはいないか、凄く残念だし、関西の古本屋はそういう貧乏自慢の古本好きが多くて苦労しているのではないかと思うと本当に良くない傾向だと思ってしまいます。なんとかこういう私小説的な貧乏症から脱却してほしいと最近、つとに思います。

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本屋をどうしたら事業継承できるのか?

◇天気、曇り。気温が夜は零下になる日が..

「理想なき出版(シフレン)/柏書房」と「越境する書物(和田敦彦)/新曜社」の2冊を読了。(以前に呟いたかどうか..)「追分コロニー」を誰かが事業継承してくれればなと思っています、理由ですが、追分が本屋が似合う場所と思うから。しかし、本屋は儲からないし、従って、小さな本屋は新刊書店も古本屋もどんどん少なくなっていて、これから小さなインデペンデントの本屋をやろうという人がどれほどいるか、と思いきや、欧米ではフォーブスの記事などを見つけたのですが、なんと小さな本屋が増え始めていて、その傾向はコロナ禍で強まっているというではないですか。理由は一言で言うと、コミュニティの場所としても本屋とかカフェとか商店街が町には必要という感覚が強まっているからだそうです、なるほどたしかにアマゾンで買い物をして、人のつながりがFBだけというのは殺伐とした世界ですネ。

ということで、何とか追分の本屋をどうしたら事業継承できるのか?令和時代の本屋というのは昭和の本屋からどう進化すべきか、というCX的なことをずっと考えていて、一人で考えていてもダメなので、本屋とか図書館とか出版関係などの本を時間があるとパラパラと読み進んでいます。「理想なき出版」はアメリカの出版業がなぜダメかという本、そして「越境する書物」は、本がどうしてそこに存在しているのかということを考えることは大事という本で、この2冊は行ってはいけない方向と行くべき方向を示唆する内容がたくさんあるように感じて刺激を受けました。

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