古本屋が生き残る道

◇天気、晴れ

晴れですが、今日は気温も下がって風もあって寒さが戻ってきました。日曜日ということで12時前に店に行って開店です、今日は寒いところを歩いてきて古本屋に入ると薪ストーブがあるということで、お客様にはそのへんのところが人気でした。

昨日NPOのことを書きましたが、私は古本屋が生き残る道はNPOしかないと思っています。NPOといってもよいしクラブといっても良い活動形態です。つまり、ビジネスとしては儲からないが、少数のグループなど一定のニーズがある活動は、その活動を維持していくコストをメンバーが負担して維持していくような活動です。

古本屋でも昔は贔屓のお客様がいて、実質的にはその人たちが古本屋を支えていた。資本主義の先進国のイギリスのロンドン、あるいはアメリカのニューヨークの古本屋さんは、生き残ってほしい古本屋を意識的に支持するというか、進化してクラブのように運営されている古本屋がたくさんあります。(古本屋だけでなく、テニス・ゴルフなどのスポーツクラブ、バーなど、メンバーのサポートを受けて維持されているクラブはそのほかにもたくさんあります)

あるいはアポイントオンリーとか目録専門店もたくさんあります。ニューヨークでは店を一般客に開けているのは有名なストランドほか数店もありません。店を開ければ赤字になるので限られた老舗しか残っていないというわけです。

日本でも、昨今は本が読まれなくなったわけではなく、「100円頭」に代表されるように、古本屋で本を買わない「本好き」が増えています。

本を読む、本が好きなのだが、本を買わない人が急激に増えている原因は本の値段が下がっていて、いつも古本を安く買えるという心理が、本を買わない悪循環となっているからと考えます。

しかし、一旦は100円均一しか買わなくなった「本好き」も近い将来、これでは大好きな古本屋がなくなってしまう、日本中がブックオフだらけになると考えはじめると思います(もうなっているかもしれません)。そのときにクラブとしての古本屋が日本でも誕生しはじめるのではないかというのが、私の希望的観測です。新着アップ3冊