フィルターの役割

◇天気、晴れ。夕方に少し雷

日曜日ですが追分は非常に静かです、しかし、店に持ち込みの買取が1件、借宿(カリヤド)地区でもう1件買取がありました。

地元での本を買取をするときに、地域ゆかりの本が混じっていることがあります。やはり地元の人が地域のことを知りたいと思って持っていることが多いわけです。

つまり本は、読者と古本屋を行ったり来たりするわけですが、その売買の過程で読者と古本屋が良書を選ぶフィルターの役割をしていると思います。従って、古本として時を経て本棚に残っている本はなんらかの理由で選ばれた本であり良書であると言っても良いでしょう。

古本屋がある町は文化度が高いと言われることがありますが、それは以上のような古本屋と読者の役割があるからだと思います。

同じ観点から図書館がその蔵書を選ぶ時に、古本屋と協働することは良本を集めるのに非常に効果があると思うわけです。もし図書館が新刊本だけで本棚を作れば、新刊本は古本と違って評価がまだわからないわけですから図書館の本棚が陳腐化する可能性が大きいわけです。

従って、市町村などの公共図書館などは地元の古本屋と協働することは非常に効果的です。ところが、古本屋が図書館と取引をするのは実際は結構難しいです。私も軽井沢図書館に行くと、どうも古本屋が商売の売り込みに来たのかと思われているのか、いまだ一度も軽井沢町図書館との取引はしてもらっていません。

私は今回、図書館運営協議会を辞めますが、地元の古本屋として精進を重ね、いつかは理解してもらい、軽井沢町でも図書館と古本屋の良好な関係を築くようにしたいと思わざるをえません。道は長いですが..新着アップ6冊