海文堂閉店(5)

◇天気、晴れ時々曇り

各地で雷雨が凄いみたいですが、今年の追分は雷雨はほとんど皆無です。

今日も追分コロニーは家族連れが多かったです。このお盆の時期は普段忙しくて本を読むことのない人も帰省の途中で「本の休暇」を楽しんでいる感じで、店番をしていても楽しいです。

こういう賑わいが年を通じてあると良いのですが..昔の書店というのはきっとこんな感じだったのでしょうネ。

残念ながら海文堂は閉店となるわけですが、意外と驚きでもないようです。私もあくまで印象なのですが、海文堂に売り場に古書コーナーができたときに「しんどいのかな」と思いました。

海文堂には2つの古書コーナーがあります。ひとつが古書を販売する「古本波止場」という2階に独立した売り場、もうひとつが1階売り場のど真ん中にある「古本コーナー」でこれは帳場が新刊と共通です。

「古書」と「古本」の違いは絶版であるかどうかということですが、私は絶版になった「古書の販売」と「新刊の販売」は補完性をもって共存できる良い組み合わせだと思っています。

その意味で「古本波止場」はなかなか面白い「古書」販売コーナーだと思います。一方、「古本」と新刊書店はこれは問題です、というのは絶版ではない「古本」は基本は新刊の安売りであるわけですから、新刊書店の中で「古本」を売れば、新刊の売り上げを喰われてしまいます。

海文堂の1階売り場のど真ん中にある「古本コーナー」は関西で人気の「善行堂」ですが、おそらく海文堂としては「善行堂」の人気で来店客を増やそうという戦略だったのではないでしょうか。

しかし、海文堂の1階売り場のど真ん中で500円均一セールス(つまり本の安売りですが)を見たときの私の衝撃は大きかったです。その半径1メートル前後の棚が全部書タレになった印象を受け、海文堂はここまで追い詰められているのかと思ったわけです。

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